大根おろしを食べるだけでも楽しく便秘解消できる

二日酔いや風邪予防など、大根には昔から色々な民間療法が存在します。
その中でも、大根をおろして食べる「大根おろし」には便秘解消効果があるほか、弱った内蔵の働きを回復して高めることができます。

大根には消化酵素が含まれています。
消化酵素は私たちの体の中で行われる消化や老廃物の排出、老化の原因となる活性酵素を排除するのに使われます。
添加物が多い食事や暴飲暴食を繰り返すと、体の中の消化酵素が不足し、便秘の原因になってしまいます。
消化酵素はもともと私たちの体に備わっているものですが、体内に備わる潜在酵素は消化時に優先的に使われていくため、効果的に作用させたい場合は食べ物から酵素を補うことが必要です。

しかし消化酵素のほとんどは加熱調理するとほとんどの効果がなくなってしまいます。
「大根おろし」は生の大根をすり下ろして食べるので、大根の消化酵素をそのまま体内へと取り入れることができます。
日々の食事に大根おろしを加えることで、足りない消化酵素を補って、腸内環境を正常化することができるのです。

このとき、大根をおろした時に出る水分も捨てずに使うようにします。
この水分の中には、胃や腸の粘膜を保護する成分があるので、胃が弱っている場合には非常に有効に作用します。
さらに大根の葉にも食物繊維などの栄養素が豊富に含まれているので、捨てずに食べましょう。

大根おろしに含まれるビタミンCには、体内の活性酵素や老廃物を除去して、血液をサラサラにする働きがあります。
便秘が続くと、腸内に増えた悪玉菌が活性酵素を増やして老化を進行させます。
しかし抗酸化物質を積極的に摂ることで活性酵素は分解され、有毒物質も体外へと排出されていきます。

大根おろしは消化酵素と抗酸化物質をあわせて摂ることが出来るので、内臓の機能を効果的に高め、痛んだ腸を修復することができます。
毎日工夫して食事の中に取り入れることで、便秘を繰り返している根本的な原因となっていた体質を改善することが可能です。
ドレッシングに大根おろしを利用したり、冬には体を温める食材と一緒に摂ると、体の循環機能を高めて、冷えなども改善することができます。
また便秘解消にウォーキングを始めるのが良いでしょう。