漢方薬で便秘と体質改善

女性であれば、一度は便秘に苦しんだ経験があるはず。
しかし長い間、繰り返し起こる便秘に悩んでいるのであれば、漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。

漢方とは、もともと中国(漢)で発達し、その後日本に渡って独自の発展をしてきた歴史のある医療法です。
漢方の考え方では、特に患者が持つ自覚症状を重視します。
病気を体全体の不調として捉え、症状の改善に加えて、本来人が持っている自然治癒力を高めることを目指した治療法なのです。

漢方治療に使われるのは草根木皮を中心に、動物由来や鉱物などの天然物(生薬)です。
西洋医学的な診断と、さらに漢方の考え方から見た診断方法により、個人の症状と体質に合った漢方薬が処方されます。
ほとんどの漢方薬が、複数の生薬を組み合わせた薬です。

漢方の診断では、同じ病名であっても、個人の体質や体型、抵抗力、自覚症状などから判断します。
よって、複数の病気や症状に対しても友好的に働き、慢性的な症状に対して、非常に効果的を発揮します。
漢方で便秘の改善を目的とする場合には、個人の体質や自覚症状などから便秘のタイプを診断します。
それぞれに症状にあった漢方薬を飲むことで、慢性的な便秘を改善することができます。

加えて、漢方には本来備わっている自然治癒力を高める働きがあるので、便秘解消の他にも嬉しい効果を得ることができます。
体質を改善し、便秘の原因を引き起こしていた部分までケアすることができるので、女性であれば冷えの改善、生理痛の緩和、肌荒れが治るなどの効果が期待出来ます。
漢方薬を利用する場合には、自己判断ではなく、必ず専門の先生のもとで処方箋を貰いましょう。
しっかりした効果を得るためには、自分の体質や症状にあった漢方薬を処方してもらうことが一番大切です。
しかし、漢方の力だけに頼るだけではなく、バランスのとれた食事や適度な運動、良質な睡眠をとるなど、規則正しい生活を送ろうと心がけることで、慢性的な症状の改善を目指しましょう。