切り干し大根は食物繊維の宝庫

切り干し大根は、野菜の中でも便秘に有効な食物繊維が豊富に含まれています。
切り干し大根は大根を細く切り、天日で干して乾燥させた食材です。
干し物は保存性を高めるだけではなく、太陽の光を浴びることで糖化されて大根の甘みが増し、栄養素も増加します。
カルシウムや鉄分・マグネシウムなどのミネラルが凝縮し、食物繊維も増加します。
切り干し大根に含まれる食物繊維は100g中20gと、ほぼ1日に必要な食物繊維の量を得ることができます。

切り干し大根に含まれているのは、グリニンという不溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維を摂取すると、腸内で水分を吸収して膨らみ、便のかさを増やして腸壁を刺激するので、便を早く沢山出すことが出来ます。
こうして、便秘解消ができる他、コレステロールなどの有毒物質も一緒に排出することができます。

さらに切り干し大根には、弱った肝臓や胃腸を回復し、保温作用があるので、体の冷えを防止することができます。
胃腸の働きが弱いと、慢性的に便秘を繰り返す原因になってしまいますし、冷えは腸を緊張させ、便秘を進行させてしまうので、便秘を解消するためには切り干し大根を積極的に摂るのがオススメです。
しかし不溶性食物繊維は摂りすぎてしまうと、すぐに排出を促してしまうため、善玉菌などの腸内細菌も一緒に排出してしまいます。
さらに便の水分を奪って便を硬く、排泄しにくくしてしまう場合もあります。
1日に食べる量を守り、腸内環境を正常化する働きのある水溶性食物繊維が含まれる食べ物を併せて食べることが、便秘改善には効果的です。

切り干し大根は煮物や和え物の他に、佃煮やサラダなど、色々な工夫で美味しく食べることができます。
整腸作用のあるお酢と一緒に食べるのもオススメです。
食事だけではなく、腸にもゴールデンタイムがあり、その間に良質な睡眠をとってしっかりと体を休め、リラックスすることが大切です。
リラックスすることで副交感神経が高まり、スムーズな排便が行われます。