お腹に優しい甘酒

甘酒には便秘を解消する効果があります。
甘酒はビタミンやアミノ酸、不溶性食物繊維が豊富に含まれ、中身の成分が点滴と非常に似ているため、飲む点滴と呼ばれています。
冬ではなく、滋養強壮の効果があることから、昔は夏バテ対策として飲まれてきました。

甘酒はその作り方から二種類あります。
酒粕から作られるタイプの甘酒は、一般的には甘味が少ないため、製造の途中で加糖しています。
米麹から作られる甘酒は、米麹・お米・水を混ぜて発酵させて作ります。
加糖することなく感じる独特の甘みは、お米のデンプン質が発酵してできるブドウ糖の自然の甘みです。

米麹で作られた甘酒は栄養素が高く、便秘・美容効果が期待出来るのは、このタイプの甘酒です。
添加物が多い食事を続けると、腸内が酸性に傾きます。
発酵食品を食べると、腸内では乳酸菌が増殖し、乳酸から酢酸という代謝物が作られます。
それらが腸内を弱酸性に保ち、発がん性物質である悪玉菌の増殖を防ぎます。
そして甘酒には善玉菌の大好物であるオリゴ糖が含まれているので、善玉菌が増えるのを手助けします。

さらに甘酒には消化吸収を促進する酵素や、血管を拡張する成分が含まれているので、冷えた体を温め、新陳代謝を高めてくれます。
抗酸化物質も豊富で、弱った胃腸を回復し、体の調子を整える働きもあります。

甘酒を継続して飲むことで、体の中の善玉菌の活動が活発になり、腸内環境が整えることができます。
腸内環境が整えば、腸内の滞っていた老廃物が排出されやすくなり、便秘解消ができます。
甘酒はとてもお腹に優しい飲み物と言えるでしょう。

添加物の入っていない米麹から作られた甘酒は、長期的な便秘解消に効果的であり、非常にお腹に優しい飲み物と言えます。
甘酒は温かいまま飲むだけではなく、独自の甘さを生かしてゼリーやスコーンなどのお菓子に使うのもオススメです。
飲み過ぎは禁物です。
1日に1杯程度を継続的に飲むのが目安です。