オリーブオイルの嬉しい効果

日本でも古来より便秘解消にはトウゴマの種子からとれる「ひまし油」が用いられてきました。
同じ植物性油をイタリアやスペインなど、ヨーロッパの地中海に面した地方では、非常になじみ深い食品であるオリーブオイルに、さらに高い便秘解消効果があることが注目されています。
オリーブオイルがコレステロールを抑制し、健康や美容面でも非常に効果が高いことは昨今では広く知られていますが、オリーブオイルに含まれているオレイン酸には腸を刺激し、排便を促す効果もあるのです。

オリーブオイルには不溶性植物繊維と、約75パーセントにオレイン酸が含まれています。
オレイン酸は胃や小腸などでは吸収されにくいのが特徴です。
大腸まで届くと、便そのものを柔らかくし、腸を刺激してぜん動運動を起こします

さらに大腸壁に油膜を作って、便が途中で停滞するのを防ぎます。
油膜ができたことで保湿効果が上がり、お腹の表面温度も上昇します。
体が冷えやすい女性は、冷えが循環を悪くしていることも多いですが、温度が上がることで循環機能が高まります。

これほど効果的な整腸作用を持つオリーブオイルを効果的に摂るには、腸が動き出し、便意が起きやすい朝方に食べるのがいいと言われています。
特に便秘を解消するために摂取する場合は、直接飲むことができる良質のエキストラバージンオイルをそのまま食すのが効果的です。
健康維持なら1杯、便秘解消なら2~3杯程度が適量です。
便意がなかった人には便意が復活し、頑固な症状でもスプーン2杯程度を飲めば、数日後には効果が現れます。

しかしどんなに効果が高いといえども、オリーブオイルの摂り過ぎには注意し、必ず適量を守りましょう。
オリーブオイルを直接飲むことに抵抗がある場合は、サラダのドレッシングに加えたり、野菜スティックのディップに付けて食べるのもオススメです。
毎日の食生活の中に少量のオリーブオイルを加えて、快適な腸内環境を維持しましょう。